【沼津市】「スポーツ指導者の重要性」を考える宮脇信介氏講演会がF3 BASEで開催されました
2025年3月14日(金)、沼津市大手町のBiVi3階・F3 BASEで、スポーツ指導者の役割や企業による雇用のメリット・課題をテーマにした講演会が開催されました。

挨拶をする杉澤 教人さん(フェンシングのまち沼津推進協議会会長)
第1部:宮脇信介氏の講演
講演者は宮脇信介氏。2021年まで日本フェンシング協会専務理事を務め、パリ2024オリンピック・フルーレ女子団体で銅メダルを獲得した宮脇花輪選手の父でもあります。宮脇氏は、日本フェンシングの世界的躍進の背景として、自身がフェンシング協会の運営の際に「最適な動的環境の実現」に尽力し、優秀な海外コーチの招聘や練習環境の整備を進めたことを語りました。また、2019年に締結した沼津市との包括連携協定の意義にも触れました。

講師を務めた元日本フェンシング協会専務理事の宮脇信介さん
現代の子どもたちが学校以外で社会と接する機会が減少する中、子ども食堂の役割が経済面だけでなく、社会との接点を作る場としても重要な役割を果たしていることを説明しました。「スポーツは極めて濃密で複雑なコミュニケーションと濃厚な身体経験と感情体験があるものであり、その場をコントロールするのが指導者」と、その役割の大切さを強調しました。さらに「アスリート・フューチャー・ファースト」の理念のもと、当時協会の会長を務めた太田雄貴氏が選手に英語教育を提供したり、選手自身によるスポンサー獲得の経験を提供し、アスリートの社会適応を支援したことも紹介しました。

左から杉澤教人さん、宮脇信介さん、高嶋眞樹さん、長良将司さん
第2部:トークセッション
トークセッションでは、沼津市スポーツ協会会長・高嶋眞樹氏、オリンピック2大会出場経験を持ち現在F3 BASEで指導する長良将司氏、進行役の杉澤教人氏(フェンシングのまち沼津推進協議会会長)が登壇。学校部活動の地域移行や、企業の関与の意義について意見を交わしました。
宮脇さんの後輩も多数参加
このイベントには、F3 BASEで合宿中だった東京大学運動会フェンシング部の学生も参加しました。東京大学は宮脇さんの母校でもあり、後輩との熱心な質疑応答が行われました。
今回の講演ではフェンシングが中心テーマでしたが、他のスポーツや活動にも波及させる取り組みであることも紹介されました。沼津市におけるフェンシングの取り組みへの興味が高まるとともに、スポーツ、指導者、企業、社会の未来について深く学べる機会となりました。
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