【沼津市】大瀬神社例祭・大瀬まつりが4月4日に開催されました
駿河湾に春の訪れを告げる「大瀬神社例祭・大瀬まつり」が、2025年4月4日(金)、大瀬崎にて開催されました。
この祭りは毎年同日に行われ、顔を白塗りにし、長襦袢をまとって女装した船員たちが、「チャンチャラオカシ」のお囃子に合わせて踊る「勇み踊り」で知られています。「天下の奇祭」とも称される行事です。
当日は、静浦・内浦・西浦などの各港から、大漁旗と紅白幕で華やかに飾られた漁船が大瀬崎に集結しました。これらの漁船は「踊り船」と呼ばれ、朝早くからその姿をカメラに収めようと、多くの見物客や写真愛好家が訪れました。
数日前には雨の予報も出ていましたが、当日は朝から青空が広がり、踊り船が到着する頃には、雪化粧した富士山の美しい姿も現れました。絶好の撮影日和となり、多くのシャッターが切られていました。
このお祭りにあわせて、沼津で観光船を運航する千鳥観光汽船は特別便を運航。「ちどり」も大瀬まつり仕様に装飾され、踊り船とともに大瀬の海を優雅に航行しました。乗船した人々は、春の朝の穏やかな駿河湾クルーズを満喫していたようです。
大瀬崎の会場では、飛龍高等学校和太鼓部による力強い演奏が披露されました。同部は創部21年を迎え、地域のイベントや高齢者施設などでも演奏活動を行っています。
また、市立沼津高等学校バトン部および中東部中学校のバトン部も出演し、華やかな演舞で会場を盛り上げました。
大瀬崎海浜商業組合の高野貴好組合長は、「コロナ禍では私たちも苦労しましたが、また賑わいを取り戻していきたいですね」と語っていました。春本番を迎えた沼津。大瀬まつりは、その季節の始まりを感じさせる、心あたたまる一日となりました。
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