【沼津市】木村洋介個展「懐-kai-」が5月17日からomusubiで開催されます

木村洋介さんの作品制作の様子、2024年に解体が始まった沼津本通防火建築帯を描いたもの(画像提供:木村洋介さん)
ステンドグラス作家の木村洋介さん初の個展「懐 -kai-」が、2025年5月17日(土)から5月25日(日)まで、沼津市内浦三津にある ギャラリー/コミュニティースペース「omusubi」で開催されます。

木村さんが制作した「修善寺ヒュッテ」の突き出し看板 (画像提供:木村洋介さん)
木村さんは沼津市出身で、現在31歳。大学卒業後はゲストハウスづくりに携わり、グラフィックデザイナーとして働きながら、2020年の夏からステンドグラス制作を学び始めました。学び始めておよそ3年が経った頃からは制作依頼も受けるようになり、これまでに山小屋風ゲストハウス「修善寺ヒュッテ」の突き出し看板などの作品を手がけています。

木村洋介さん(ご本人提供)
今回展示される作品は、木村さん自身に縁のある風景が主なモチーフです。「ご覧いただいた方にとって、思い出の詰まった場所や、今は姿を変えてしまった場所を思い返し、懐かしんでいただけたら」と話しています。

木村さんの作品に使用される「昭和型板ガラス」は、解体される住宅などから回収するそうです。(画像提供:木村洋介さん)
作品には「昭和型板ガラス」と呼ばれる、昭和期の建築によく使われた模様入りのガラスが使用されています。「模様やテクスチャの違いを活かした表現をしています。ステンドグラスを通して差し込む鮮やかな光を、ぜひご自身の目で感じてください」と語っていました。

2024年の夏から解体が始まったアーケード名店街の「沼津本通防火建築帯」(2024年8月26日撮影)
さらに今回展示される作品の昭和型板ガラスは、2024年の秋から解体工事が始まったアーケード名店街の沼津本通防火建築帯で使用されていたものです。「水口園」「だいこくや」から提供されたもので、お店の風景をガラス作品として制作し、お礼としてお返しするための作品も展示されます。

内浦三津にある「omusubi」
会場となる「omusubi」は、明治時代から郵便局として使われていた、築約100年の木造建築です。木村さんは「この建物自体にも、作品のテーマと通じる懐かしさがあります。ぜひ作品とともに、会場の雰囲気も楽しんでいただけたら」と話しています。

木村洋介さんの個展「懐 -kai-」(画像提供:木村洋介さん)
展示初日の5月17日(土)には「naoto coffee」、翌18日(日)には沼津市大手町の「チャトラコーヒー」、両日にはフリーランスパティシエの「yunasweets」が出店予定です。

木村洋介さんの個展「懐 -kai-」のイメージ(画像提供:木村洋介さん)
また展示時間は10:00〜16:00ですが、5月21日(水)には特別展示『懐 -kai- 黄昏』が行われ、20:00まで鑑賞できます。「初夏の空が夕闇に染まる頃、ぼんやりと照らされた型板ガラスが見せる陰影をお楽しみください」と、木村さんは語っていました。
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