【沼津市】スカンジナビア号が「ふね遺産」に認定されました

スカンジナビア号1970年から2005年まで、沼津市西浦木負湾でフローティングホテルおよびレストランとして親しまれていた「スカンジナビア号」が、2025年6月16日に「第9回 ふね遺産」認定を受けたことが発表されました。

スカンジナビア資料館にて

スカンジナビア資料館にて

「ふね遺産」(Ship Heritage)は、歴史的・学術的・技術的に価値のある船舶や関連設備を広く社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝えていくことを目的に、公益社団法人 日本船舶海洋工学会が認定するものです。認定は2017年から年に1回実施されており、スカンジナビア号は「ふね遺産第53号(非現存船13号)」として認定されました。

Cafe 海のステージ

西浦木負にあるCafe 海のステージ

スカンジナビア号は、1927年にヨーロッパのロイヤル・ヨットとして建造され、「ステラ・ポラリス」の名称でクルーズ船として活躍しました。その後、日本初のフローティングホテル・レストラン「スカンジナビア」として西浦木負湾に係留され、地元住民や観光客に親しまれてきました。営業終了後はスウェーデン企業に売却され、中国へえい航中の2006年9月、和歌山県串本町沖で沈没しました。

スカンジナビア資料館の前島希久也館長

スカンジナビア資料館の前島希久也館長

かつてスカンジナビア号が係留されていた場所の近くで、現在も「Cafe 海のステージ」を営む前島希久也さんは、店内の一角に「スカンジナビア資料館」を設け、その館長も務めています。前島さんは、今回の認定について次のように語っています。

スカンジナビア資料館に展示されている、子どもたちが描いたスカンジナビア号

「スカンジナビア号は、私に世界の海の文化を教えてくれた船でした。特に、海外と日本の海の文化の違いを知ることができたのは、私にとって非常に大きな意味がありました。今回の認定が、海の文化を今の子どもたちに伝えるきっかけになればと感じています。」

今回の認定書および認定プレートは、スカンジナビア資料館に贈呈される予定です。

スカンジナビア資料館(Cafe 海のステージ内)はこちら↓

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