【沼津市】第46回戸田港まつり・海上花火大会が戸田中央桟橋付近で開催されました
「第46回戸田港まつり・海上花火大会」が、2025年7月19日(土)、戸田中央桟橋を会場に開催されました。今年は沼津市と旧戸田村の合併20周年を記念する年でもあり、例年以上に盛り上がりを見せました。
この祭りは、港と塩の恵みに感謝を捧げる行事として知られています。最初に行われた「塩衣(えんぎ)の式」では、神主を先頭に、来賓や役員、関係者が塩の上を歩いて清めの塩をかぶり、魔除けをして祭りの安全を祈願しました。
続いて、神主による神事が執り行われ、来場者とともに海への感謝の気持ちを捧げました。
神事の後には、恒例の海上パレードや餅投げが行われ、海上から投げられる「サンヤ」の餅に多くの人々が手を伸ばしていました。
15時からは、海上ダンボールレースが開催され、大きな歓声が上がりました。このレースは、1854年(嘉永7年)、ロシアの軍艦ディアナ号が安政の大地震による津波で沈没した際に、戸田で建造された日本初の洋式帆船「ヘダ号」によって、船員たちが無事に帰国できたエピソードに敬意を表して行われています。
参加者たちは、支給された段ボールとガムテープだけで舟をつくる、小学生の部・一般の部と、資材量に制限のない「無差別級」の3部門に分かれて競いました。今年は計23チームがエントリーしました。
レースでは、スタート直後に転覆してしまうチームや、風に押し戻されて苦戦するチームも見られましたが、どのチームも懸命にゴールを目指し、港の岸壁からは熱い声援が送られていました。

レース前には商工会青年部メンバーが部長を海に投げ入れる儀式も行われました
レースを主催したのは地元の商工会青年部の皆さんです。「毎年、ゴールまで戻ってこられる舟が増えています。今年初開催の無差別級も盛り上がり、たくさんの方に楽しんでいただけました。どなたでも参加できますので、全国からの挑戦もお待ちしています」と話していました。

戸田黒潮太鼓保存会による太鼓演奏
夕方からはステージイベント「にぎわい広場2025」が行われ、戸田こども園や戸田小中一貫校の児童・生徒、地域の団体の方々が出演し、会場を盛り上げました。
イベントのフィナーレは海上花火大会。戸田港沖の台船から約800発の花火が打ち上げられ、夜空を彩りました。観客席からは歓声と拍手が沸き起こり、幻想的な夜を演出しました。

塩帰の式で塩を海に帰す参加者の皆さん
最後は「塩帰(えんぎ)の式」が執り行われ、来場者が海に塩を返して感謝を表しました。戸田の海の恵みと、人々の思いが交差する、心温まる一日となりました。
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