【沼津市】夏休み文化財イベント2025〜むかしの世界へタイムスリップ〜が沼津市民文化センターで開催されました
沼津市の文化財を学びながら、昔の生活体験や地域の歴史を学べるイベント「〜むかしの世界へタイムスリップ〜」が、2025年8月3日(日)に、沼津市民文化センターで開催されました。
このイベントの特徴は、さまざまな体験を通して学べるように企画されていたことです。土器づくり、勾玉づくりを通じて、昔の生活を体験することができました。来場者は「高尾山古墳を守る会」の人たちの話を聞きながら、粘土で土器づくりに挑みました。
また、昔の体験だけでなく、現代的な体験も用意されていました。遺跡の発掘作業を体験する「H-1(ほるワン)グランプリ」と名付けられたコーナーでは、大切な遺物を傷つけないように掘る作業や、見つけた遺物の中からより貴重なものを選ぶ作業を体験するものです。この企画は、富士市埋蔵文化財調査室の協力を得て実施されました。
展示コーナーでは、昨年秋に国史跡に指定された高尾山古墳からの出土品に関する資料や、御幸町遺跡の展示も行われていました。御幸町遺跡は、今回の会場である沼津市民文化センターの建設時に発見された遺跡で、これまでに弥生時代中期・後期、古墳時代前期、奈良・平安時代などの建物跡が見つかっています。
さらに、太平洋戦争に関する資料も展示されていました。出征する人に贈られた寄せ書き入りの日章旗や千人針からは、戦時下を生きた人々の思いが強く伝わってきました。
土器を作っていた太古の時代から、80年前に終わった太平洋戦争、そして復興の歩みまで、幅広い時代を行き来できる充実したイベントとなりました。
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