【沼津市】香陵アリーナで開催された第77回全日本フェンシング選手権大会を多くの市民が楽しみました

2024年9月14日から16日まで沼津市総合体育館(香陵アリーナ)行われた第77回全日本フェンシング選手権大会では、男女それぞれ3種目、合計6種目で全日本チャンピオンが誕生しました。2024パリオリンピックでの日本フェンシングチームの大躍進、そして沼津ゆかりの選手の活躍もあり、会場には多くの観客が訪れました。フェンシングを知らない市民でも、様々な楽しみがあるイベントでした。

世界トップレベルの試合を目の前で観戦

決勝戦を終えて健闘を讃えあう江村美咲選手と小林かなえ選手

決勝戦を終えて健闘を讃えあう江村美咲選手と小林かなえ選手

今大会には、パリでメダリストとなった選手も多く参加しました。パリオリンピックが終わって間もない時期ということもあり、メダリストの多くは慌ただしい日々を過ごしながら今大会を迎えたようです。このような状況においても女子サーブルで優勝した江村美咲選手は試合直後のインタビューで、今大会の決勝で対戦し、パリ大会ではサポートメンバーとして支えてくれた小林かなえ選手はじめ、他の選手たちへの思いやりと感謝の気持ちを伝えていました。

スマートフェンシングの体験会

スマートフェンシング大会期間中、スマートフェンシングの体験会が行われていました。スマートフェンシングとは、誰もが気軽にフェンシング競技を擬似体験できるものです。大日本印刷株式会社が開発したサービスで、柔軟性のある剣と導電性のあるジャケットを身につけて行います。今回も子供たちを中心に、多くの人たちがスマートフェンシングを楽しみました。

日本代表フェンサー凱旋トークショー

大会2日目には特別企画として、女子フルーレの菊池小巻選手、女子サーブルの江村美咲選手、男子フルーレの永野雄大選手によるトークショーが開催されました。リザーブ選手だった菊池選手と永野選手からは、リザーブ選手ならではの難しさ、そして選手村に宿泊できなかった苦労話も披露してくれました。エアコンもなかったという部屋に「これ、本当にオリンピックなんだよね?」と自問自答してしまったという菊池選手、自炊が面倒だったので昼に練習場でたっぷり食べ、夕飯はアルファ米で過ごしたという永野選手のエピソードが、観客の笑いを誘いました。

菊池選手からメダルを見せてもらう観客の皆さん

菊池選手からメダルを見せてもらう観客の皆さん

また「なぜメダルを噛むの?」というお子さんの質問に江村選手が「笑顔とメダル、そして歯も見えるからとか、カメラマンの要望で始まったみたいですよ」と教えてくれました。

開発中の製品「エスクベーレ」が沼津初披露

エスクベーレ

株式会社タマディックが開発中のエスクベーレ

会場の一角で注目を集めていたのが、現在開発中であるフェンシングトレーニング用無線審判器。自社にフェンシング選手が在籍し、日本フェンシング協会に協賛しているタマディック(新宿区/名古屋市)が、試作品を展示していました。大きな設備やワイヤーが必要な現在のフェンシング競技ですが、センサーとスマートフォンによるワイヤレスでの実現を目指しています。「剣が床に接触した場合の判定はできないので、あくまでも練習用ですが、実用化にはまだ課題があります。それでも多くの皆さんから早期発売を期待する声を頂いています」とタマディックの開発陣が語っていました。この装置の実用化で、フェンシングの普及がまた一歩進みそうです。

男子サーブル決勝に勝利した坪颯登選手と谷下尚弥選手

男子サーブル決勝に勝利した坪颯登選手(右)と谷下尚弥選手(左)

東京オリンピックの合宿誘致から始まった沼津市のフェンシングへの取り組みですが、今回の全日本選手権大会の開催も、市民の関心をより高める機会になったようです。

2024.9.23 タマディック社に関する情報を修正

大会が行われた沼津市総合体育館(香陵アリーナ)はこちら↓

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