【沼津市】ぬまづ観光ボランティアガイドが「千本浜歴史ウォーク」を9月29日に開催しました

千本浜歴史ウォーク

千本浜公園を中心に、地域の歴史を学びながらウォーキングを楽しむイベント「千本浜歴史ウォーク」が、2024年9月29日に開催されました。沼津市内を中心に、54名の参加者が地域の歴史を学ぶ散策を楽しみました。

千本浜歴史ウォーク

千本浜公園内を散策する参加者たち

このイベントは、約2時間のウォーキングを通じて、戦国時代の千本浜海岸の歴史や、沼津出身の歌人・明石海人について学べるよう企画されました。参加者は数名ずつのグループに分かれ、ガイド役を務めた「ぬまづ観光ボランティアガイド」の案内で、歩みを進めました。

千本浜歴史ウォークで行われた甲冑隊実演

本イベントの目玉の一つ 甲冑隊の実演

見どころの一つは、千本浜海岸で行われた甲冑隊の実演です。今川義元が織田信長に敗れた後、武田軍と北条軍が争うようになったそうです。両家の争いの一つである駿河湾海戦の様子が、甲冑を着た出演者によって再現されました。

首塚

首塚の石碑

合戦の激しさを物語る話として、首塚についても触れられました。明治時代に千本松原から大量の頭骨が発見され、駿河湾海戦の犠牲者だとされています。100体を超える人骨のうち、約3分の1が若い女性であったという調査結果には、多くの参加者が驚きの声を上げました。

千本山 乗運寺

増誉上人が開祖の千本山 乗運寺

ウォーキングの終盤には、乗運寺を訪れました。乗運寺と千本松原について、2つの大きな出来事が紹介されました。1つ目は、武田軍と北条軍の戦いで松が伐採されたことにより、潮風の被害で村人が困窮した時に、増誉上人が村を救った話です。村人が諦めていた松の植樹を粘り強く行い、結果的に村人の心を動かして、千本松原を育て上げました。2つ目は、大正時代に松林を材木にしようという動きに反対した歌人・若山牧水の運動です。乗運寺には増誉上人の像があり、若山牧水とその家族の墓もあります。

千本浜歴史ウォーク

明石海人の石碑にて

イベントの最後には、昭和初期の歌人・明石海人が紹介されました。彼は沼津で生まれ、ハンセン病に苦しみながらも創作活動を続けた人物です。彼の詩が紙芝居で語られ、歌集「白描」の作品から、詩吟も披露されました。

千本浜歴史ウォーク 長谷寺

駿河三十三観音霊場の第31番札所の長谷寺

千本浜海岸は地元の人々にはなじみ深い場所ですが、その歴史に関しては意外と知られていない部分も多いようです。このウォーキングを通じて、地域の過去を学びながら、参加者がより地域への愛着を深める機会となりました。

ぬまづ観光ボランティアガイドでは、今後もウォーキングイベントを企画しているそうです。

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