【沼津市】海の文化を次世代に伝える 西浦木負のスカンジナビア資料館

スカンジナビア資料館「スカンジナビア資料館」は、西浦木負にあるカフェ「海のステージ」内に設けられた資料館です。かつてこの地に35年間係留されていた「スカンジナビア号」の歴史を伝えています。

スカンジナビア資料館資料館は「海のステージ」店内の一角にあり、「スカンジナビア号」の貴重な資料を展示しています。

この船は、かつて「Stella Polaris」(ステラ・ポラリス、北極星)という名で、1927年にスウェーデンで建造されたクルーズ専用客船でした。館内には、当時使用されていた青焼き図面が展示されており、赤のチェックが入った実際の設計図も見ることができます。

また、展示パネルには「スカンジナビア号」を知る人には懐かしいポスターもあります。富士山と駿河湾を背景に写る白く美しい船体は、当時の木負を象徴する景色のひとつでした。

海のステージ

西浦木負にある「海のステージ」

海のステージ」を経営する前島希久也さんは、資料館の館長として「スカンジナビア号」の歴史を伝えています。もともと海や船に関わる仕事に携わっていた前島さんは、日本に海の文化を広める必要性を感じ、「海のステージ」を立ち上げました。

スカンジナビア資料館

船内で実際に使われていた椅子とテーブル

「ステラポラリス号が日本に引き継がれる際、船名を変更することが条件の一つでした。これは日本の海の文化が海外と異なっていたことにも関係しています。『海のステージ』を始めた頃、磯遊びをする子どもたちがいましたが、海外の子どもは捕まえた生き物をリリースするのに対し、日本の子どもは持ち帰ろうとする。その違いが海の文化の違いの一例です」と前島さんは話します。

スカンジナビア資料館資料館には、子どもたちが描いた「スカンジナビア号」の絵や、思い出を綴った作文も展示されています。「子どもたちにこの歴史を伝えていきたい」という思いが込められています。

和歌山県沖で沈没したスカンジナビア号の形ある唯一の形見

5月に「スカンジナビア号」講演会を開催

2025年5月17日(土)13:00〜16:00に、内浦地区センターにおいて「スカンジナビア号」講演会が開催されます。テーマは「スカンジナビア号の物語〜歴史を刻んだ船、そして海底への旅〜」。現在は和歌山県沖に眠る「スカンジナビア号」の潜水調査の様子も公開予定です。参加希望者は専用フォームから申し込みが可能です。定員120名程度、申込締め切りは2025年5月11日(日)ですが、定員に達し次第、締め切られます。

スカンジナビア資料館(海のステージ内)はこちら↓

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