【沼津市】緑色の桜「御衣黄」が長谷寺・沼川沿いで咲いています

長谷寺の階段に咲く枝垂れ桜と御衣黄:2025年4月14日撮影

2025年の沼津市内では、3月末からソメイヨシノが咲き始めましたが、4月も中旬に入り、地面に多くの花びらが見られるようになりました。ソメイヨシノが散り始めるこの時期、代わって緑色の花を咲かせる桜が開花します。「御衣黄(ギョイコウ)」という桜です。

沼津市にある長谷寺の御衣黄

見頃を迎えた長谷寺の御衣黄:2025年4月14日撮影

御衣黄」という名前は、昔の貴族が好んだ萌黄色(もえぎいろ)の衣(ころも)を思わせることから名付けられたとされています。開花が進むにつれて緑色は次第に淡くなり、花の中心部には紅色の条線が現れ、やがて赤みが増していきます。

沼津市にある長谷寺の御衣黄

長谷寺の境内に咲く枝垂れ桜と御衣黄:2025年4月14日撮影

沼津市内では、千本緑町にある長谷寺に2本の御衣黄があり、参道へと続く階段付近と参道の中央付近の境内で見ることができます。2025年は4月12日(土)・13日(日)に行われた「浜の観音さん 春まつり」でも、紅色の条線が色づいた御衣黄が見られました。

千本緑町の長谷寺はこちら↓

これから見頃を迎える沼川沿いの御衣黄

沼川沿いの御衣黄のある桜並木

沼川沿いに咲く御衣黄:2025年4月14日撮影

これから見頃を迎えるのは、沼津市原の沼川沿いにある桜並木です。JR原駅から北へ向かい、国道1号線沼津バイパスに突き当たる道路に架かる「ぬまかわ15ごうばし」の東側に、数本の御衣黄が植えられています。

沼川沿いに咲く御衣黄:2025年4月14日撮影

沼川沿いに咲く御衣黄:2025年4月14日撮影

こちらの写真は4月14日に撮影したものです。長谷寺の御衣黄と比べると紅色の条線は見られないことから、まだ咲き始めの花だと分かります。

沼川沿いでソメイヨシノをバックに咲き始めた御衣黄:2025年4月13日 鈴木順一様撮影

この沼川の御衣黄について情報提供してくださったのは、沼津市の写真サークル「お気楽写真会の仲間達」で事務局を務める鈴木順一さんです。鈴木さんによると、「40年ほど前に植えた桜の苗木の中に、御衣黄が混じっていたのではないか」とのこと。また、「地域の人たちにも少しずつ知られてきていますが、ソメイヨシノの葉と見間違えてしまう方もいるようです。珍しい桜なので、ぜひ楽しんでください」と話していました。

沼川沿いの御衣黄のある桜並木

沼川沿いに咲く御衣黄:2025年4月14日撮影

御衣黄はソメイヨシノに比べると、より長く楽しめる桜とも言われています。また、ソメイヨシノのように花びらが一枚ずつ散るのではなく、椿のように花が丸ごと落ちるのも特徴です。

沼川沿いの御衣黄

沼川沿いに咲く御衣黄:2025年4月14日撮影

これからゴールデンウィークに向けて、本格的な春へと季節が移るのを感じていく日々になりそうですね。

沼川沿いの御衣黄はこちら↓

号外NETの広告出稿はこちら

号外NETメルマガ

号外netは持続可能な開発目標(SDGs)を支援します

号外netへの提供提供求む!