【沼津市】「フェンシングのまちNUMAZU」から世界へ 脇田樹魅選手インタビュー

沼津信用金庫所属の脇田樹魅選手

2024年9月に香陵アリーナで開催された全日本選手権で戦う脇田樹魅選手(左)

フェンシングのまちNUMAZU」を掲げる沼津市。その沼津を拠点に、世界の頂点を目指しているのが沼津信用金庫所属のフェンサー、脇田樹魅(わきた・じゅみ)選手です。女子サーブルのワールドカップを転戦中の脇田選手に、沼津を拠点とする活動への思いや現在の挑戦について話を伺いました。(取材日:2025年4月8日)

BiVi沼津3階にある脇田選手の練習拠点「F3BASE」

BiVi沼津3階にある脇田選手の練習拠点「F3BASE」

福岡からフェンシングの道へ──そして沼津へ

脇田選手がフェンシングと出会ったのは、小学5年生のとき。「福岡県タレント発掘事業」がきっかけでした。中学生になると単身上京し、本格的に競技に打ち込みます。日本女子体育大学を卒業後、2022年4月に沼津信用金庫にアスリート職員として採用され、現在は沼津を拠点に活動を続けています。

沼津信用金庫所属の脇田樹魅選手

スマートフェンシング体験会として中学校を訪問した脇田樹魅選手

地方からでも世界を目指せる──沼津を選んだ理由

日本のほとんどの代表選手が東京を拠点としているなか、脇田選手が沼津を選んだ理由は三つあるといいます。一つ目は脇田選手の才能を見出し、今も指導を受ける長良将司コーチの存在。次に、自ら新しい道に挑戦し続けたいという強い意志。三つ目に、日本のフェンシング界に新たな刺激を与えたいという思いです。高校時代、代表選手として東京に身を置きながらも、どこかで“ぬるま湯”に浸かっているような感覚を覚えたことが、現在の選択に大きな影響を与えたと話します。

BiVi沼津3階にある「F3BASE」にて

BiVi沼津3階にある「F3BASE」にて

二つの拠点で世界トップを目指す試みも

新たな道として沼津を拠点に選んだ脇田選手ですが、その道のりは決して平坦ではありません。時には迷いを感じることもあるといいます。今シーズンはすでに折り返しを迎え、現在は沼津を拠点としながら、必要に応じて東京でもトレーニングを行うなど、二つの拠点を行き来しながら試行錯誤を続けています。「今シーズンのワールドカップは全6戦中、すでに4戦を終えました。最高成績は初戦のベスト8で、その後は順位が上がっていませんが、毎回課題が見えてきています。手応えは感じています」と前向きに語ってくれました。

沼津信用金庫所属の脇田樹魅選手

笑顔でインタビューに応じる沼津信用金庫所属の脇田樹魅選手

沼津でのお気に入りは「海鮮丼」

そんな脇田選手の“沼津のお気に入り”は、新鮮な海の幸が味わえる海鮮丼。おいしいだけでなく、トップアスリートとしての体力維持にも欠かせない存在だそうです。「私は人よりも多く食べないと体重を維持できない体質なんです。特に練習後の食事の準備に負担を感じることもあり、もし食生活の面でご支援いただけたら、本当にありがたいです」と、話していました。

2024年9月に開催された全日本選手権にて

2024年9月に開催された全日本選手権にて

11月には沼津でランキングマッチも開催予定

2025年11月には、沼津市で「PROUD NUMAZU サーブルランキングマッチ」の開催が予定されています。脇田選手の出場はまだ未定ですが、もし出場が決まれば、地元・沼津から世界を目指す彼女の勇姿を直接見ることができる貴重な機会となるでしょう。

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