【沼津市】吉田温泉アートイベント「民草の文化で湯を沸かせ」が開催されました

吉田温泉「民草の文化で湯を沸かせ」沼津市吉田町にある現在休業中の銭湯「吉田温泉」で、アートイベント「民草の文化で湯を沸かせ」が2025年5月2日(金)から5月4日(日・祝)まで開催されました。老若男女、多くの人たちが民草(たみくさ=庶民)の文化に触れ、交流を深める場となりました。

民草の文化で湯を沸かせイベントは男湯・女湯・2階をフルに使い、アート作品や写真の展示、本やコーヒーの出店、女湯でのステージ、吉田温泉のタイルを使ったワークショップなど、盛りだくさんの内容で開催されました。

民草の文化で湯を沸かせ男湯には北見美佳さんの油絵と山下わかばさんの造形作品が展示されました。北見さんは、夜の富士山や駿河湾、鯨を描いた作品を出展し、ポストカードの販売も行われました。

民草の文化で湯を沸かせ浴場には、山下さんによる動物の造形作品が並び、実に生き生きとした姿で観客を魅了しました。子どもたちも熊の作品と一緒に、湯船の心地よさを楽しんでいました。

吉田温泉「民草の文化で湯を沸かせ」

ゴスペルを披露したTGCの皆さん、大手町にあるタンザワ楽器の音楽教室のメンバーです

女湯では、朗読、落語、チンドン芸、ゴスペル、弾き語り、ギターとキーボードによるライブなど、多彩なステージが披露されました。大浴場ならではの独特な音響空間が、来場者を包み込むような演出となっていました。

民草の文化で湯を沸かせ

来場者と会話するマコト 404JAPANさん

2階の写真サロンでは4名が作品を展示。マコト404JAPANさんはアンダーグラウンドの世界を捉えた作品を展示し、懐かしそうに写真を眺める来場者と交流を楽しんでいました。

民草の文化で湯を沸かせ

2階に出店した「書肆猫に縁側」は、静岡市城北公園近くにある古本屋さん

本屋にも多くの人が足を運び、さまざまな古本が並ぶ中、来場者は貴重な一冊との出会いを求めていました。

民草の文化で湯を沸かせ

番台で来場者との会話を楽しむ兼子京子さん

うれしそうな表情が人をしあわせな気持ちにさせる

このイベントを主催したのは、吉田温泉の管理人である兼子京子さんです。吉田温泉は2016年から休業していますが、兼子さんはこの施設を引き継ぎ、地域活性化の拠点として再生に取り組んでいます。

民草の文化で湯を沸かせ

チンドン芸を披露するせせらぎ屋 中山安兵衛

イベントを楽しむ来場者の様子について、兼子さんは自身が運営する吉田温泉のSNSで「結局、こどもや高齢者のうれしそうな表情を見るとこちらもしあわせな気分になるんだと、そんな単純なことに気づいた一日だった」とコメントしていました。

吉田温泉「民草の文化で湯を沸かせ」

靴箱に展示されたマルメさんのモンスター造形

現在の吉田温泉は1950年(昭和25年)に建てられたもので、建物の老朽化は否めません。しかし、この空間でしか味わえない魅力に、多くの人たちが触れる機会となりました。

民草の文化で湯を沸かせ

イベントを終えての記念撮影

「このような建物を活用して、庶民が才能を発揮できる場をつくり、その姿を庶民がさりげなく応援すること。それがまちの活性化につながるのだと思います」と兼子さん。民草の文化の心が、大いに沸き上がった3日間でした。

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