【沼津市】古本屋とレトロ雑貨のお店「山仲」、沼津市千本緑町にオープン
古本屋とレトロ雑貨を扱うお店「山仲」が、2025年1月26日に沼津市千本緑町にオープンしました。かつて画家のアトリエだった店舗は、来店する人々の心を癒す場所へと生まれ変わっています。
![古本 レトロ雑貨 山仲](https://numazu.goguynet.jp/wp-content/uploads/sites/47/2025/02/yamanaka_01.jpg)
千本緑町にオープンした「山仲」
お店に入ると、まず感じられるのが古本ならではの香りです。沼津市内では古本屋はもちろん、新刊書店も少なくなりました。山仲の店内に入った瞬間、かつて掘り出し物の古本を探したり、心待ちにしていた雑誌の発売日にワクワクしながら本屋を訪れた記憶がよみがえります。
![古本 レトロ雑貨 山仲](https://numazu.goguynet.jp/wp-content/uploads/sites/47/2025/02/yamanaka_09.jpg)
天井が高く曇りガラス越しに優しい日差しが差し込む店内
店舗は、沼津市在住の画家・高木倶(たかぎ とも)さんのアトリエだった場所です。古本屋というと背の高い書棚が並ぶイメージがありますが、山仲は少し趣が異なります。曇りガラス越しならではの、優しい日差しが差し込む空間の雰囲気を生かすため、本の陳列は胸元ほどの高さに抑えられ、開放感のあるレイアウトになっています。
山仲で扱われる本の多くは平成初期以前のものです。近年は「昭和レトロ」に加えて「平成レトロ」と呼ばれるものも注目されるようになり、こうした背景を踏まえて扱う年代を選んだそうです。ジャンルに特別なこだわりはありませんが、静岡県や沼津市など郷土に関する書籍が豊富で、地域の歴史を探るお客さんも多いとのことです。
![古本 レトロ雑貨 山仲](https://numazu.goguynet.jp/wp-content/uploads/sites/47/2025/02/yamanaka_02.jpg)
山仲を経営する後藤さん(左)とミヤさん(右)
焼き芋屋から始まった山仲の物語
お店を経営するのは、後藤さんとミヤさんのお二人です。かつて勤務していた会社で知り合い、まずはリアカーで焼き芋屋を始めました。しかし、焼き芋は夏場の販売が難しいこと、さらに二人とも古本や古いものが好きだったことから、山仲を開店するに至ったそうです。
![古本 レトロ雑貨 山仲](https://numazu.goguynet.jp/wp-content/uploads/sites/47/2025/02/yamanaka_05.jpg)
店内に並ぶレトロ雑貨
ミヤさんは多摩美術大学デザイン科の出身で、アトリエの元オーナーである高木倶さんも同大学で油絵を学んでいます。「不思議なご縁を感じます」と語っていました。
![中山安兵衛と山仲ブックス店主によるチンドンパフォーマンス](https://numazu.goguynet.jp/wp-content/uploads/sites/47/2024/11/numazuretoro_02-2.jpg)
後藤さん(左)と中山安兵衛(右)によるチンドンパフォーマンス
一方、後藤さんは「山仲家馬沈(やまなかや ばちん)」という名前で落語を披露するほか、昨年吉田温泉で開催された「沼津レトロ写真展」では、ちんどん芸人・中山安兵衛さんとともに演奏パフォーマンスも披露しました。山仲の店内に漂う安らぎの空気は、お二人の芸術的なセンスが生み出すものです。
![古本 レトロ雑貨 山仲](https://numazu.goguynet.jp/wp-content/uploads/sites/47/2025/02/yamanaka_04.jpg)
ここでしか飲めないチャトラコーヒーの山仲オリジナルブレンド
店内では古本だけでなく、レトロ雑貨も取り扱っています。また、沼津市大手町のコーヒー焙煎所「チャトラコーヒー」による山仲オリジナルブレンドも提供中です。本や雑貨を探さずとも、ふらりと立ち寄るだけでリラックスした時間を過ごせる場所になっています。
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